豊富な水を蓄えている「八千穂高原」
八ヶ岳山麓は休火山地帯特有の天然の軟水が湧き出るところ。
地下600メートルから汲み上げたこの軟水は、ハム作りに適した水。実は軟水だと塩のミネラルが溶けやすく、ハムやベーコン作りにおいて大切な「塩をより生かすこと」ができるのです。すべての味の決め手は「美味しい軟水」がベースとなっています。
試行錯誤の末、ハム・ソーセージ作りに最適な塩に出会いました。
塩の味覚は「辛い」だけではありません。塩には舌で感じることの出来るほとんどの味覚が凝縮されています。
それぞれ味覚の違う5種類の塩をブレンドし、私たちきたやつハムでは「八ヶ岳山麓の天然の軟水」をより生かした「ハム造りに最適な配合の塩」を使って豚のうまみを十分に引き出すための努力をしています。
今年も子豚がやってきました♪。
ハムの材料となる豚は、地元信州八ヶ岳周辺でしっかりと育てられています。
信州の中でも東信地域(長野県の東側の地域)は年間の晴天率が高く、適度な湿度を保てるため、豚にとって最高の自然環境です。
昼夜の温度さが大きく、年間平均気温が低めな高冷地で育った豚は肉の締まりと脂の甘さが最大の特徴で、本場ドイツのハム・ソーセージ作りに使われている豚肉に負けない逸品です。
きたやつハムに欠かせない職人の技。手間ひまを掛けています。
伝統的なドイツの製法にこだわり、ベーコンには肉に塩をすり込む「乾塩法」で肉本来の味をより一層引き出し、ロースハムには塩水に漬け込む「湿塩法」で、柔らかくジューシーなハムに仕上げています。
この「10日間漬け込むことで、ハム自体がしっかりする。その間にタンパク質がアミノ酸に変化して旨味が増すドイツの作り方」は、とにかく手間ひまがかかる製法。
それだけにコストと時間はかかるけれど、その分だけこだわりの味わいを実現できるのです。
私たちは工場発足当時から製法を変えず、手間ひまをかけることで実現する「本物の美味しさ」を守りながら、新しい味へのチャレンジをしています。